このページは、テキサスホールデム(主にノーリミット)で頻出する用語を、WSOP・PokerStars の公式情報をもとに日本語で整理した用語集です。カード・ポジション・ベッティング・戦略の4カテゴリに分けて、約50語を一覧できます。用語の細部はルーム/トーナメント/キャッシュゲームで異なる場合があります。
主な出典:WSOP「Poker Terms」 / PokerStars「Poker Terms & Definitions」「Poker Terms Glossary」「Texas Hold'em Rules」
略語・ポジション略称の一覧
チャットやハンドレビューで頻繁に登場する略語です。先に把握しておくと後の内容がスムーズに読めます。
- SB:スモールブラインド(Small Blind)
- BB:ビッグブラインド(Big Blind)
- BTN:ボタン(Button / Dealer Button)
- CO:カットオフ(Cut-off)
- UTG:アンダー・ザ・ガン(Under the Gun)
- IP / OOP:インポジション(後に行動=有利) / アウトオブポジション(先に行動=不利)
6人卓の典型的な順番:UTG → MP → CO → BTN → SB → BB(人数が減るとEP/MPの扱いが変わります)。
ポジション名の詳しい解説はポジション名の完全ガイドをご覧ください。
カード・ボード用語
まず「場にどんなカードが出るか」を表す基本語を押さえましょう。
| 用語 | 意味(要約) | 補足 |
|---|---|---|
| ホールカード(Hole Cards) | 各プレイヤーに配られる伏せ札。ホールデムでは2枚。 | 「ポケットカード」と同義で使われることもあります。 |
| ポケットカード(Pocket Cards) | 自分だけが見られるカード=ホールカード。 | WSOPはホールカードとポケットカードを同一視して説明しています。 |
| コミュニティカード(Community Cards) | 場に表で出て全員が共有するカード。 | フロップ/ターン/リバーで合計5枚になります。 |
| ボード(Board) | コミュニティカード全体(フロップ+ターン+リバー)。 | PokerStarsは「board=コミュニティカード全体」と説明しています。 |
| フロップ(Flop) | 最初に公開されるコミュニティカード3枚。 | |
| ターン(Turn / Fourth Street) | 4枚目のコミュニティカード。 | |
| リバー(River / Fifth Street) | 5枚目(最後)のコミュニティカード。 | |
| バーン(Burn / Burn Card) | 各ラウンド前に山札の一番上を捨てること。 | 不正防止のために行われます。 |
| ハンド(Hand) | (1)1回の配布〜勝負決定までの単位、(2)最終比較する5枚の役。 | 文脈によって意味が変わるので注意が必要です。 |
| ショーダウン(Showdown) | 残ったプレイヤーがカードを公開して勝者を決める場面。 | 最後のベットがコールされた/オールイン等で到達します。 |
| マック(Muck) | フォールドカードやバーンカードなどの捨て札の山。 | 「マックする」=見せずに捨てる、の意でも使われます。 |
ゲームの流れとあわせて確認するならテキサスホールデムの基本ルール入門がおすすめです。
テーブル・ポジション用語
ポジションはノーリミットホールデムで最も重要な概念のひとつです。後ろで行動できるポジションほど有利とされます。
| 用語 | 意味(要約) | 補足 |
|---|---|---|
| ボタン(Button) | 名目上のディーラー位置を示すマーカー。 | 一般に最も有利なポジションとされます。 |
| ディーラーボタン(Dealer Button) | ボタンのこと。 | ライブではプラスチックの円盤で示されることが多いです。 |
| ブラインド(Blind) | 配布前に強制的に入れるベット。SB/BBの総称。 | |
| スモールブラインド(SB) | ボタンの左隣が支払う小さいブラインド。 | 金額はBBの半分前後で設定されることが多いです。 |
| ビッグブラインド(BB) | SBの左隣が支払う大きいブラインド。 | プリフロップでは「最初のベット」として扱われることがあります。 |
| アンティ(Ante) | 全員が配布前に少額ずつ入れる強制ベット。 | トーナメント後半や一部ゲームで導入されます。 |
| バイイン(Buy-in) | (トーナメント)参加費 /(キャッシュ)着席に必要な持ち込み額。 | WSOPは目安として「BBの20倍程度」を例示しています。 |
| スタック(Stack) | 手元にあるチップ量。 | 「何BB持ち」で語られやすいです。 |
| ポジション(Position) | ディーラーに対してどの順番で行動する席か。 | 後ろで行動できるほど有利になりやすいです。 |
| カットオフ(CO) | ボタンの1つ右の席。レイトポジションの代表。 | |
| UTG(Under the Gun) | プリフロップで最初に行動する席(BBの左隣)。 | |
| オービット(Orbit) | ボタンがテーブルを一周するまでのハンド数。 | 「1オービット待つ」などで使います。 |
ポジションの有利・不利と基本戦略はポジションの重要性を理解しようで詳しく解説しています。
ベッティング・アクション用語
ゲーム中に取れる行動の名称です。チェック・ベット・コール・レイズ・フォールドの5種が基本です。
| 用語 | 意味(要約) | 補足 |
|---|---|---|
| アクション(Action) | 自分の番(行動する権利)/ベットやレイズが多い状況、の両方の意味で使う。 | WSOP・PokerStarsとも複数の意味を挙げています。 |
| チェック(Check) | ベットがないときに、追加せずに回すこと。 | 「チェックできる=コール対象がない」状態。 |
| ベット(Bet) | そのストリートで最初にチップを入れること。 | PokerStarsはSBのブラインドも「最初のベット」に分類しています。 |
| コール(Call) | 直前のベット/レイズ額に合わせること。 | 必要額だけ追加して続行します。 |
| レイズ(Raise) | 直前のベット/レイズより増やすこと。 | WSOPは「同一ラウンド内で前のベット/レイズ以上(オールイン例外あり)」の原則を示しています。 |
| フォールド(Fold) | 降りる(以降そのハンドに参加しない)。 | フォールドしたカードはマックに入ります。 |
| オールイン(All-in) | スタックをすべて賭けること。 | 以降の追加ベットには参加できません(サイドポット発生)。 |
| チェックレイズ(Check-Raise) | チェック→相手のベット後にレイズする動き。 | WSOP・PokerStarsとも代表的な戦術として説明しています。 |
| コールドコール(Cold Call) | ベットとレイズが既に入っている状況でまとめてコールする。 | 「複数ベットを一度にコールする」意味です。 |
| リンプ(Limp) | (俗語)プリフロップでレイズせず、BB額だけコールして参加すること。 | SBがBBをコールするケースもリンプ扱いされます。 |
| コンティニュエーションベット(C-bet) | プリフロップの最後のレイザーがフロップでも続けて打つベット。 | PokerStars Glossaryで定義されています。 |
| バレル(Barrel) | フロップ以降も継続して打つこと。 | 2nd barrel=ターン、3rd barrel=リバーの継続ベット。 |
| ストラドル(Straddle) | (主にキャッシュ)配布前に任意で入れる追加ブラインド的ベット。 | WSOPは「BBの2倍・BBの左隣が行う」の慣習を説明しています。 |
| ストリングベット(String Bet) | 複数回に分けてチップを出してベット/レイズしようとする行為。 | WSOP・PokerStarsとも「禁止されることが多い」と説明しています。 |
各ストリートで誰が先に行動するかはテキサスホールデムのアクション順序で確認できます。C-betの実践的な使い方はCベットとは?打つべきボード・打たないボードの基本も参考にしてください。
ポット・オッズ・期待値用語
勝率・期待値の計算に使う用語です。ポットオッズとアウトを組み合わせることで、コールが得かどうかを判断できます。
| 用語 | 意味(要約) | 補足 |
|---|---|---|
| ポット(Pot) | そのハンドで賭けられた中央のチップ。 | 勝者が獲得(同点なら分配)します。 |
| サイドポット(Side Pot) | オールイン等で、参加できる人が限定された追加ポット。 | オールインした人は自分が出した分までのポットにのみ権利があります。 |
| スプリットポット(Split Pot) | 同じ強さで引き分け、ポットを分けること。 | 「チョップ(Chop)」とも呼ばれます。 |
| アウト(Outs) | 自分の手を強くする(勝ちに近づける)残りカードの枚数。 | 例:フラッシュドローのアウトは9枚。 |
| ポットオッズ(Pot Odds) | ポットに対して、コールに必要な金額の比率。 | WSOP・PokerStarsとも比率で判断する考え方を説明しています。 |
| SPR(Stack-to-Pot Ratio) | エフェクティブスタックをポットで割った比率。スタック対ポット比。 | フロップでどこまでコミットしてよいかを見る目安。詳しくはSPRとは。 |
| インプライドオッズ(Implied Odds) | 今のポットだけでなく「当たった後に取れる追加分」も見込んだオッズ。 | 将来のベットが取れる前提を含むため、確定ではありません。 |
| エクイティ(Equity) | 現在のポット(と将来獲得できるポット)に対する自分の権利の割合。 | 勝率と近い概念ですが、実際の勝率とは一致しない場合もあります。 |
| 期待値(EV / Expected Value) | あるプレイを繰り返したときに平均的に得られる結果。 | エクイティ×ポットサイズなどを組み合わせて計算する場面もあります。 |
| バリアンス(Variance) | 結果のブレ(上振れ/下振れ)。 | 実力と短期結果がズレる理由として使います。 |
計算の具体例はポットオッズとは?計算方法とコール判断、SPRとは?計算方法とコミット判断で解説しています。
ハンドの強さ・役に関する用語
ハンドランキングの基礎と、ドロー・コンボに関する用語です。
| 用語 | 意味(要約) | 補足 |
|---|---|---|
| ハンドランキング | 役の強さの順位(ロイヤルフラッシュ〜ハイカード)。 | WSOPのハンドチャートが参考になります。 |
| キッカー(Kicker) | 同じ役同士の勝敗を分ける「残りの高いカード」。 | WSOP・PokerStarsとも例付きで説明しています。 |
| ナッツ(Nuts) | その状況で作れる最強のハンド。 | ボードが変わるとナッツも変わります。 |
| ドロー(Draw) | まだ完成していないが、特定のカードで強くなる見込みがある状態。 | 「フラッシュドロー」「ストレートドロー」など。 |
| フラッシュドロー(Flush Draw) | フラッシュ完成に1枚足りない状態。 | アウトは通常9枚。 |
| ストレートドロー(Straight Draw) | ストレート完成に1枚足りない状態。 | |
| ガットショット(Gutshot) | ストレートが「内側1種類」の札でしか完成しないドロー。 | アウトは4枚。WSOP・PokerStarsとも例で説明しています。 |
| オープンエンド(Open-Ended) | ストレートが「外側2種類」の札で完成するドロー。 | アウトは8枚。ガットショットより当たりやすいです。 |
| バックドア(Backdoor) | ターンとリバーの2枚連続で当てて完成するドロー。 | 「ランナーランナー」と近い表現です。 |
| セット(Set) | ポケットペアがボードと合わさってスリーカードになること。 | PokerStars・WSOPとも「トリップス」と区別して説明しています。 |
| トリップス(Trips) | ボードにペアがあり、ホールカード1枚と合わせてスリーカードになること。 | セット(ポケットペア+ボード1枚)の対義語として使われます。 |
| ボードでプレイ(Play the Board) | 自分のカードが役を強くせず、ボード5枚だけが最善になること。 | PokerStars「Poker Terms & Definitions」で説明されています。 |
| カウンターフィット(Counterfeit) | ボードの重なりで自分のハンド価値が相対的に下がること。 | 代表例:2ペアが弱くなるケース。 |
役の強さの順位と判断の基礎はハンドの強さ(役のランク)入門で学べます。
戦略用語(会話・ハンドレビューで頻出)
中級者以上の会話やハンドレビューで必ず登場する戦略用語です。レンジ・エクイティ・フォールドエクイティの3語はセットで理解しておくと応用が利きます。
| 用語 | 意味(要約) | 補足 |
|---|---|---|
| ブラフ(Bluff) | 弱いハンドでベット/レイズし、相手を降ろしにいく。 | PokerStars・WSOPとも基本概念として説明しています。 |
| セミブラフ(Semi-Bluff) | 今は弱いが改善の見込みがあるハンドで行うブラフ。 | WSOPは「当たれば勝てる可能性があるブラフ」と説明しています。 |
| スロープレイ(Slow Play) | 強い手をわざと弱く見せ、相手から追加を引き出す狙い。 | WSOP・PokerStarsとも説明しています。 |
| 3ベット(Three-Bet) | プリフロップのリレイズ(レイズに対するレイズ)。 | PokerStars Glossaryは「最初のベット→2ベット→3ベット」の数え方を説明しています。 |
| 4ベット(Four-Bet) | 3ベットへのリレイズ。 | |
| ドンクベット(Donk Bet) | 前ストリートのアグレッサーにチェックせず先に打つベット。 | PokerStars Glossaryで説明されています。 |
| レンジ(Range) | その状況で相手が持ち得るハンドの集合。 | PokerStars Glossaryで説明されています。 |
| フォールドエクイティ(Fold Equity) | こちらのベット/レイズで相手が降りる確率(期待値に効く要素)。 | PokerStars Glossaryで説明されています。 |
| アウトオブポジション(OOP) | そのストリートで先に行動する側で、情報面で不利なポジション。 | IP(インポジション)の逆。後から行動できるIPの方が有利とされます。 |
戦略の全体像はテキサスホールデム戦略入門、プリフロップの判断はプリフロップのハンド選択で深掘りできます。
参考文献(参照日:2026-07-09)
- WSOP: Poker Terms
- WSOP: Poker Hands Chart
- PokerStars: Texas Hold'em Rules
- PokerStars: Poker Terms & Definitions
- PokerStars: Poker Terms Glossary


