この記事で扱う範囲
このページは、テキサスホールデム(特にノーリミットで一般的な進行)を「遊べるようになる」ための基本ルールをまとめます。 細かな裁定(オールイン時の扱い、最小レイズなど)はルームやトーナメントで差が出るため、最後に一次情報の参照先も載せます。
先に結論:2枚の手札 + 5枚の共有カードで「ベスト5枚の役」を作る
テキサスホールデムでは、各プレイヤーに2枚のホールカード(伏せ札)が配られます。その後、場のコミュニティカード(ボード)がフロップ(3枚)→ターン(1枚)→リバー(1枚)の順に合計5枚公開されます。
プレイヤーは「自分のホールカード2枚」と「ボード5枚」の合計7枚から、任意の5枚を選んで役を作ります。ボードの5枚だけで役を作る(いわゆる“ボードでプレイする”)ことも可能です。
テーブルの準備:ディーラーボタンとブラインド(SB/BB)
テキサスホールデムでは、ディーラーボタンで“ディーラー位置”を示し、ハンドごとに時計回りに移動します。一般的な構成では、ボタンの左隣がスモールブラインド(SB)、その左隣がビッグブラインド(BB)になり、カードを見る前に強制ベットを支払います。
SB/BBの例(コールに必要な追加額)
SB=5、BB=10のとき、誰かが25にレイズしたなら、
- SBは 25 - 5 = 20 を追加してコール
- BBは 25 - 10 = 15 を追加してコール
となります(ブラインド分はすでにポットに入っているためです)。
1ハンドの流れ(プリフロップ〜ショーダウン)
1) ホールカードが2枚配られる
各プレイヤーにホールカードが2枚配られます。
2) プリフロップ(最初のベッティング)
プリフロップのアクションは、BBの左隣(6-maxならUTG)から始まります。プレイヤーは状況に応じてコール/レイズ/フォールドを選べます。また、ポットが未レイズ(誰もレイズしていない)なら、BBにはチェック(追加せずに進行する)という選択肢があります。
3) フロップ(3枚公開)→ ベッティング
ディーラーは1枚バーンし、コミュニティカード3枚(フロップ)を公開します。フロップ以降は、基本的にボタンの左隣からアクションが始まります。ベットがなければチェックでき、誰かがベットした後はコール/レイズ/フォールドになります。
4) ターン(4枚目)→ ベッティング
ディーラーはバーンしてから、コミュニティカードを1枚追加します(ターン)。その後、フロップと同様の形式でベッティングします。
5) リバー(5枚目)→ ベッティング
さらにバーンしてから、最後のコミュニティカードを1枚追加します(リバー)。その後、最後のベッティングを行います。
6) ショーダウン(残った人で勝負)
最終ベッティングが終わって複数人が残っていればショーダウンです。残ったプレイヤーは、ホールカードとコミュニティカードからベスト5枚の役を作って提示し、最も強い役がポットを獲得します。同点ならポットを分け合います。
ショーダウンで誰が最初に提示するかは、最終ラウンドでベット/レイズがあった場合「最後にベットまたはレイズしたプレイヤーが最初」とされるのが一般的です。
ベッティングで選べるアクション(基本)
フロップ以降の説明として、CardPlayerは「ベットがなければチェックまたはベット」「一度ベットが入ったら、レイズ/コール/フォールド」という流れを示しています。
この考え方で整理すると、基本アクションは次のとおりです。
- フォールド:手札を捨てて降りる(そのハンドでは以降参加できない)
- チェック:そのラウンドでベットがないときだけ、追加せずに回す
- ベット:そのラウンドで最初に賭ける
- コール:相手のベット額に合わせる(足りない分を追加する)
- レイズ:相手のベットに上乗せして増やす
- オールイン:手持ちのチップをすべて賭ける
ベット/レイズの最低額について(目安)
ノーリミットでは、一般に「前のベット/レイズ以上の額であること(ただしオールインは例外)」といった原則で運用されます。
トーナメントでは、運営ルールとしてPoker TDAのルールが広く参照されます(最新版PDF/Wordは公式ページから参照できます)。
役(ハンドランキング)
役の強さは基本的に10段階で、強い順にロイヤルフラッシュからハイカードまで並びます。
| 順位 | 役 | 概要(例) |
|---|---|---|
| 1 | ロイヤルフラッシュ | A-K-Q-J-10 の同一スート |
| 2 | ストレートフラッシュ | 連番5枚の同一スート |
| 3 | フォーカード(クワッズ) | 同じランク4枚 + 1枚 |
| 4 | フルハウス | スリーカード + ワンペア |
| 5 | フラッシュ | 同一スート5枚(連番でなくてよい) |
| 6 | ストレート | 連番5枚(スートは不問) |
| 7 | スリーカード(トリップス/セット) | 同じランク3枚 + 2枚 |
| 8 | ツーペア | ワンペア2つ + 1枚 |
| 9 | ワンペア | 同じランク2枚 + 3枚 |
| 10 | ハイカード | 役ができていない(最も高いカードで比較) |
役の例(カード画像)
ここでは役の「形」が分かるように、5枚の例を画像で示します。ホールデムでは 7枚(ホール2枚+ボード5枚)から任意の5枚で役を作る点に注意してください。

























同点のとき(キッカー)
同じ役どうしでぶつかった場合は、役を構成するカードの強さや、残りの高いカード(キッカー)で勝敗が決まります。
よくある質問
Q. ホールカードは必ず使う?
必ずしも使いません。ボード5枚だけで役を作ることもできます。
Q. フロップの最初に「コール」できる?
コールは「相手のベットに合わせる」アクションなので、誰もベットしていないならコールはできません。まずはチェックかベットになります。
Q. オールインになったらどうなる?
オールインしたプレイヤーは、それ以上のベットには参加できません。スタック差がある場合は、メインポットとサイドポットに分かれて精算されます(詳細はハウス/トーナメントルールに従います)。
ショーダウン手順として、WSOPはサイドポットがある場合に「サイドポット参加者が先に提示する」旨を示しています。
参考文献(参照日:2026-02-03)
- WSOP: How To Play | Texas Holdem Rules
- CardPlayer: How to Play Texas Hold'em
- WSOP: Poker Hands Chart
- Poker Tournament Directors Association: TDA Poker Rules