この記事は「行動順」「ベッティングオーダー」「誰が最初に賭けるか」など、順番だけを深掘りしたい方向けです。ブラインドやベットの種類、1ハンド全体の流れはテキサスホールデムのルール(初心者向け)をご覧ください。
この記事で扱う範囲
プリフロップとポストフロップそれぞれで、誰が最初にアクションし、誰が最後にアクションするかをストリートごとに整理します。BBオプションや再オープンなど、順番に関する混乱ポイントもQ&Aでまとめます。
この記事では扱いません。
- ゲーム全体のルール・ベットの種類 → テキサスホールデムのルール
- ポジション名の意味・略称一覧 → ポジション名の正式名称一覧
- ポジションの戦略的な使い方 → ポジションの重要性
- プリフロップ以降の手の選び方 → プリフロップの手選び
ベッティングラウンドは4回(おさらい)
行動順を読む前の前提として、テキサスホールデムにはプリフロップ・フロップ・ターン・リバーの4ラウンドがあります。各ラウンドの詳細な進行はルール解説記事を参照してください。ここでは「誰がいつ動くか」だけに焦点を当てます。
| ラウンド | コミュニティカード | 概要 |
|---|---|---|
| プリフロップ | なし | ホールカード2枚を受け取った後の最初のベッティング |
| フロップ | 3枚公開 | コミュニティカード3枚が開かれた後のベッティング |
| ターン | 4枚目公開 | 4枚目のカードが開かれた後のベッティング |
| リバー | 5枚目公開 | 5枚目の最終カードが開かれた後のベッティング |
ポジションを理解するための基本用語
行動順を理解するには、まずテーブル上のポジション(座席の役割)を知る必要があります。各ポジション名の詳細についてはポジション名の完全ガイドもあわせてご覧ください。
- ディーラーボタン(BTN):トランプを配る役を示すボタン。毎ハンド時計回りに移動する。
- スモールブラインド(SB):ボタンの左隣。ゲーム開始前に強制的に小さなベットを出す。
- ビッグブラインド(BB):SBの左隣。SBの2倍の強制ベットを出す。
- アンダー・ザ・ガン(UTG):BBの左隣。プリフロップで最初にアクションするポジション。
- カットオフ(CO):ボタンの右隣。遅いポジションのひとつ。
プリフロップの行動順:UTGが最初、BBが最後
プリフロップ(ホールカードを配られた直後)では、アンダー・ザ・ガン(UTG)が最初にアクションします。その後、時計回りに順番が回り、最後にビッグブラインド(BB)がアクションして終了します。
プリフロップの行動順(6人テーブルの例)
- UTG(アンダー・ザ・ガン)← 最初にアクション
- HJ(ハイジャック)
- CO(カットオフ)
- BTN(ボタン)
- SB(スモールブラインド)
- BB(ビッグブラインド)← 最後にアクション
ポイント:プリフロップでは、ブラインドをすでに出しているSBとBBが最後に行動します。BBはコールするだけで済む場合でも、レイズする権利(「BBオプション」とも呼ばれる)を持っています。
フロップ・ターン・リバーの行動順:SBが最初、BTNが最後
フロップ以降(ポストフロップ)になると、行動順のルールが変わります。ポストフロップでは、ディーラーボタンより左側に座っているアクティブなプレイヤーが最初に行動します。通常はスモールブラインド(SB)、またはSBがフォールドしていればビッグブラインド(BB)が最初です。
ポストフロップの行動順(6人テーブルの例)
- SB(スモールブラインド)← 最初にアクション(フォールドしている場合はBB)
- BB(ビッグブラインド)
- UTG
- HJ
- CO
- BTN(ボタン)← 最後にアクション
ポイント:ボタン(BTN)はポストフロップで常に最後にアクションします。これが「ボタンは最強のポジション」と言われる最大の理由です。ポジションの戦略的な意味についてはポジションの重要性で詳しく解説しています。
プリフロップとポストフロップで順番が変わる理由
なぜプリフロップだけ順番が違うのでしょうか?それはブラインドという強制ベットの仕組みがあるからです。SBとBBはすでにお金を出しているため、プリフロップではそのアクションが後回しにされ、最後に「追加でお金を出すかどうか」を判断できます。フロップ以降はブラインドの強制ベットは関係ないため、単純にボタンに近い順(左から右)で行動します。
行動順の全体像:まとめ表
| ラウンド | 最初にアクション | 最後にアクション |
|---|---|---|
| プリフロップ | UTG(ビッグブラインドの左隣) | BB(ビッグブラインド) |
| フロップ | SB(または残っている最もボタンから遠いプレイヤー) | BTN(ボタン) |
| ターン | SB(または残っている最もボタンから遠いプレイヤー) | BTN(ボタン) |
| リバー | SB(または残っている最もボタンから遠いプレイヤー) | BTN(ボタン) |
よくある混乱ポイントQ&A
Q. プリフロップでBBは必ずコールしないといけませんか?
いいえ。全員がコール(またはフォールド)だけした場合、BBはチェックを選ぶか、レイズしてポットを増やすことができます。このBBの特別な権利を「BBオプション」と呼びます。
Q. SBがフォールドしたらフロップで誰が最初に行動しますか?
SBがフォールドした場合、ポストフロップの最初のアクションはビッグブラインド(BB)になります。それもフォールドしていればUTGがアクションします。要するに「ボタンより左に残っている最もボタンから遠いプレイヤー」が最初に行動します。
Q. 全員がチェックしたらどうなりますか?
全員がチェックすると、そのラウンドのベッティングは終了し、次のコミュニティカードが公開されます(リバーが終わりならショーダウンへ進みます)。ポットは増えません。
Q. ベッティングラウンドはいつ終わりますか?
各ラウンドのベッティングは、最後のベットまたはレイズに全員がコールかフォールドした時点で終了します。まだアクションしていないプレイヤーがいる間は続きます。
Q. 途中でレイズされたら、すでにコールしたプレイヤーも再びアクションしますか?
はい。これは初心者が特に混乱しやすいポイントです。誰かがベットまたはレイズをすると、アクションが「再オープン」されます。すでにチェックやコールをしていたプレイヤーも、改めてコール・レイズ・フォールドのいずれかを選ばなければなりません。例えば、フロップでAがチェック、BがベットしたらAはもう一度アクション(コール・レイズ・フォールド)する必要があります。
Q. イン・ポジション(IP)とアウト・オブ・ポジション(OOP)とは何ですか?
ポストフロップで相手より後にアクションできる状態をイン・ポジション(IP)、先にアクションしなければならない状態をアウト・オブ・ポジション(OOP)と言います。IPのプレイヤーは相手の行動を見てから判断できるため、大きな情報アドバンテージを持ちます。ボタンは常にIPになれるため最強のポジションとされています。
まとめ:行動順をマスターしよう
テキサスホールデムの行動順(ベッティングオーダー)をおさらいしましょう。
- プリフロップはUTGが最初、BBが最後にアクションする。
- フロップ・ターン・リバーはSBが最初、ボタンが最後にアクションする。
- ボタンはポストフロップで常に最後に行動できるイン・ポジション(IP)のため、最も有利。
- 途中でベット・レイズが入ると、アクションが再オープンされ全員が改めて判断する。
行動順を正しく理解することは、ポジションプレイという中級以降の重要戦略の土台になります。ルールを体に染み込ませたら、次は各ポジションでどんなハンドをプレイすべきかを学んでいきましょう。


