今週(2026年8月24日〜30日)のポーカー界は、先週開幕したシリーズが王者を出した週でした。看板のEPT Barcelona本戦はイタリアのManuel Ferrariさんが制し、GGPokerのWSOP Onlineでは$500 Mini Main Eventがシリーズ最大の優勝額を記録しています。週次ハイローラーの$10,000 GGMillion$にはMichael Addamoさんが戻り、WPTはキプロスで新しいチャンピオンを迎えました。国内ではABEMA POKER INVITATIONAL第5回で残り3人まで絞られています。確認できる報道をもとに、主な5本を整理します。
Manuel FerrariがEPT Barcelona本戦を制し、約100万ユーロを獲得
PokerNews(2026年8月29日)によると、イタリアのManuel Ferrariさんが€5,300 EPT Barcelona Main Eventを制し、€1,002,488を獲得しました。エントリーは1,823、賞金総額は€8,841,550です。優勝額の大半は、準優勝のLukas van Eedenさん(オランダ)と3位のJose Criadoさん(スペイン)との3人ディールで確保され、残り€100,000とトロフィーをかけて争われました。van Eedenさんは€927,420、Criadoさんは€910,642です。
先週の8月17日〜23日のまとめでは、Day 1aの首位がアイルランドのMichael Dwyerさんだったところまでをお伝えしました。Dwyerさんは最終的に5位で€362,500。Ferrariさんは決勝日を3日連続のチップリーダーとして迎え、約5時間で残り6人を決着させています。ヘッドアップは約30分で、van Eedenさんがボタンからキングシックスでオープンシップし、Ferrariさんがエースクイーンでコール。ボードでツーペアが完成し、EPTチャンピオンが決まりました。
Ferrariさんにとって今回が3度目のEPT本戦で、初のキャッシュでもあります。PokerNewsによると、2025年6月にPokerStars Open Malaga本戦で初のPokerStarsトロフィー(約€200,000)を獲得し、その後CampioneのOpen High Rollerでも優勝しており、14か月でゴールデンシャードは3つ目です。優勝直後のインタビューでは「子どものころからの夢だった」と話し、当面はステークを上げる予定はなく、「まず一か月、次を考える」と答えています。ミッドステーク勢が€5,300の本戦を勝ち切った結果は、同じ週のサイドイベントとは別の主役になった数字です。
Zhiqiang ShenがWSOP Online Mini Mainを制し、Seiichi Kanemitsuが準優勝
PokerNews(2026年8月26日)によると、中国のZhiqiang Shenさん(ロビー名 panzhanle)が#7: $500 Mini Main Eventを制し、シリーズ最大の$747,545を獲得しました。エントリーは12,113、賞金総額は$5,753,675。Day 2に進んだ1,208人がこの額を分け合っています。あわせてゴールドブレスレットと、2026年WSOP Paradise Super Main Event行きの$30,000 Super Passも付きます。
ファイナルテーブル開始時のチップリーダーは、日本のSeiichi Kanemitsuさん(ロビー名 Ditto1031)でした。ヘッドアップもShenさん対Kanemitsuさん。1位と2位の差額は$171,434ありましたが、ディールは組まれず、Kanemitsuさんは準優勝の$576,111です。3位はマレーシアのLee Wee Liewさん($444,257)。5位でブラジルのRafael Yamakiさんが落ちた時点で、優勝はアジア勢に限られていました。$500というバイインで70万ドル超が動くのは、オンラインのMini Mainが「本戦の縮小版」ではなく、独立した大型イベントになっていることを示す数字です。
同じ週のブレスレットでは、PokerNews(2026年8月25日)によるとベルギーのArthur Thiriartさんが#6: $1,500 Monster Stackを制して自己最高額の$256,542を獲得し、続く#8: $5,000 6-Handed NLH ChampionshipはPokerNews(2026年8月27日)によるとベラルーシ登録のIlia Arkhipovさんが$371,793で初ブレスレットを獲得しています。エントリーは466、賞金総額は$2,213,500。準優勝はYulian Bogdanovさん($275,809)で、Mikita Badziakouskiさんも4位($151,783)に残っていました。シリーズは9月29日まで続くため、今後はMillionaire Makerや本戦フライトがニュースの中心になっていきそうです。
Michael Addamoが復帰初戦のGGMillion$で通算9勝目
GGPoker公式ブログとPokerNews(2026年8月26日)によると、オーストラリアのMichael Addamoさんが$10,000 GGMillion$を制し、$423,610を獲得しました。日付は8月25日で、通算9勝目です。PokerNewsによると、Addamoさんは過去2年ほどライブからもオンラインからも距離を置いており、復帰後のハイローラーでそのまま優勝した形になります。解説はいつものJeff Grossさんに加え、今夏のWSOPメインイベント優勝者Lucas Jumalonさんが入っています。
ファイナルテーブル開始時、Addamoさんは6番手の28ビッグブラインド。首位はPedro Nevesさん(105ビッグブラインド)、2番手はGuillaume Noletさん(103ビッグブラインド)でした。PokerNewsによると、Addamoさんは残り8人のうち7人を自ら退けています。ヘッドアップはAddamoさんが約19.9百万、Nevesさんが約2.78百万。最終ハンドはNevesさんがボタンでエースクイーンにリンプ、Addamoさんがエイトセブンのスーテッドでオールインし、リバーのエイトでペアが完成した、と伝えられています。準優勝のNevesさんは$326,647、3位のXuanyi Wangさん(ロビー名 Jokerwang777)は$251,880でした。
これでAddamoさんのGGMillion$獲得賞金は$8.6 million超。タイトル数ではArtur Martirosianさん(13勝、$11.1 million)に次ぐ3位です。先週はDante Fernandesさんの20回目の挑戦での初優勝、今週は休んでいたレギュラーの9勝目、という対照です。週次ハイローラーは優勝者が毎週入れ替わる「定期的な成績表」として読むと追いやすく、今週は顔ぶれそのものがニュースになった回です。
Fabrod NazariがWPT Cyprus Championshipで初タイトル
PokerNews(2026年8月24日)によると、イランのFabrod Nazariさんが$3,500 WPT Cyprus Championshipを制し、$368,900を獲得しました。会場はChamada Prestige Hotel & Casino。エントリーは520、賞金総額は$2 millionです。優勝に加えて$10,400のWPT World Championshipシートも付きます。PokerNewsによると、これでNazariさんの記録上の通算獲得賞金は$474,991になり、今回の1本で従来の3倍超になりました。
決勝6人のスタート時チップリーダーはモルドバのMihai Trofimさんでしたが、4位($130,000)で終えています。ヘッドアップの相手はレバノンのChadi Rizkさんで、準優勝は$238,000。一度はエースファイブでNazariさんのポケットテンにオールインし、リバーのクイーンでブロードウェイを完成させてダブルアップしています。その直後、Rizkさんがキングファイブでリンプ、Nazariさんがシックスファイブのハートでレイズ。Nazariさんがフロップでシックスハイのストレートを完成させ、Rizkさんのオープンエンドにコールしてタイトルが決まりました。3位は中国のWeiran Puさん($175,000)です。€5,300のEPT本戦とはバイインも規模も違いますが、WPTのチャンピオンシップタイトルが新しい名前に渡った週でもあります。
ABEMA招待戦第5回、中西翔太とれいちゃそが敗退し残り3人へ
ABEMA TIMES(2026年8月28日〜29日)によると、8月22日配信の『ABEMA POKER INVITATIONAL 2026』第5回で、中西翔太さんとれいちゃそさんが敗退しました。残り5人からあと1人が落ちれば4人の賞金獲得が確定する局面で、Ruikoさんがハートとダイヤの77で2,500点にレイズしたところ、持ち点27,000点の中西さんがダイヤとハートのJ-9でオールイン。北嶋隼人さんとの直接対決に敗れ、中西さんは賞金圏の直前でテーブルを去りました。
中西さんの敗退時点で、Ruikoさんは全体の約48%を持つチップリーダー。実況の田口尚平さんは「新メンバー3人がインマネ」と、今大会から参戦したRuikoさん、北嶋さん、れいちゃそさんの健闘を伝えています。その4人戦で、れいちゃそさんは全体の7%の3番手。北嶋さんがダイヤのA-10でオールインしたところ、れいちゃそさんはダイヤとクラブの77を見て「お楽しみタイム!」とコールし、4位で大会を終えました。
残り3人はRuikoさん、北嶋隼人さん、前回準優勝の新田渓さんです。ABEMA TIMES(2026年8月29日)によると、3人中もっとも短い新田さんにハートの10-8が入った局面も報じられています。招待制の一発勝負では、賞金圏に乗ったあとも席が3つしか残らない、という段階まで来ました。5本を通して見ると、今週の軸は開幕したシリーズが王者を出したことです。WSOP Onlineは9月29日まで続くため、次のまとめはオンラインの本戦系統と、招待戦の最終回が中心になりそうです。


