今週(2026年8月10日〜16日)のポーカー界は、ラスベガスのライブシーズンからオンライン・欧州へと舞台が移る節目の週でした。GGPokerのWSOP Online 2026が本日開幕し、ブラジル勢が席巻した$10,000 GGMillion$、スペインで幕を開けたEPT Barcelona 2026、米西海岸のSan Diego Poker Classic、そして国内のABEMA POKER INVITATIONALまで、確認できる報道をもとに主な5本を整理します。ライブのメインイベントシーズンが一区切りついたあと、注目がオンラインシリーズと欧州フェスティバルへ移っていく流れが見えた1週間です。
GGPokerの「WSOP Online 2026」がついに開幕
PokerNewsやPokerfuse(2026年8月11日)によると、GGPokerのWSOP Online 2026が本日8月16日に開幕し、9月29日までの約6週間にわたって公式ゴールドブレスレットを賭けた33イベントが続きます。初日を飾るのは$700 7th Annual WSOP Kick-Offで、続く週にかけて$300 Gladiators of Pokerや$2,500 Bounty NLH Championshipなどが控えています。先週の記事で触れたスケジュールや、$5,000 WSOP Online Main Event(Day 2は9月21日・保証$25,000,000)は、ここからいよいよ実際のプレイに移る段階です。
Pokerfuseによると、配信はGGPoker.tvでJeff Grossさんが実況を担当し、Main EventやGGMillion$ハイローラーのファイナルテーブルには解説にPhil Hellmuthさんも入る予定です。GGPokerグローバルアンバサダーのDaniel Negreanuさんは公式ブログで「33個のWSOPゴールドブレスレットと巨額の保証、Continental FlipoutsやWSOP Paradise Super Passを通じた数百万ドル規模の追加価値がある、ポーカーファンにとって究極のシリーズだ」とコメントしています。開幕直後はまず低〜中バイインのブレスレットイベントから結果が積み上がっていく見込みです。シリーズ全体ではブレスレット優勝者への$30,000 Super Pass(WSOP Paradise行き)を含む合計$5,000,000規模のプロモーションも用意されており、先週の記事で扱った枠組みが実際に動き出す段階に入りました。
Carlos Ribeiroが初出場のファイナルテーブルで$10K GGMillion$を制覇
GGPoker公式ブログとPokerNews(2026年8月12日)によると、ブラジルのCarlos Ribeiroさんが$10,000 GGMillion$で優勝し、$406,521を獲得しました。エントリーは197、賞金総額は約$2,010,000です。ファイナルテーブル9人中6人がブラジル出身という珍しい構成で、ブラジル勢だけで賞金全体の大半にあたる約$1,300,000を分け合った、と報じられています。
Ribeiroさんはこれまで同イベントに14回参加してキャッシュはわずか2回、ファイナルテーブル自体が今回が初めてでした。開始時のチップリーダーは準優勝となった同郷のAlisson Piekazewiczさんで、最終ハンドはRibeiroさんのリンプに対しPiekazewiczさんがポケットクイーンで3ベット、Ribeiroさんがオールインでコールに応じる形になりました。フロップでエースが落ちてRibeiroさん優勢となり、ターンでフラッシュドローが生まれたもののリバーはブランクとなり、そのままRibeiroさんが優勝を決めました。準優勝のPiekazewiczさんは$318,747を獲得し、優勝賞品には2026年WSOP ParadiseのライブGGMillion$向け$10,000パッケージも付いています。週次ハイローラーは単発の大型メインとは違い、優勝者が毎週入れ替わる「定期的な成績表」として読むと追いやすく、今回はJeschkaさんに続いてブラジル勢の台頭が目立つ回になりました。
EPT Barcelona 2026が開幕、Main Eventは8月22日から
PokerNews(2026年8月12日)によると、EPT Barcelona 2026がカジノ・バルセロナで8月16日に開幕し、8月29日まで続きます。姉妹イベントのPokerStars Open Main Event(€1,650、8月16〜22日)が先陣を切り、その後€100,000のEPT Super High Roller(8月21〜23日)、看板のEPT Main Event(€5,300、8月22〜29日)、€3,250のEPT Mystery Bounty(8月25〜27日)、€10,300のEPT High Roller(8月27〜29日)と続く構成です。
今年新たに加わったのが、€2,200の「In the Money at 180,000」(8月17〜27日)で、通常のメインイベントとは異なる形でキャッシュデスクを狙えるフォーマットとして紹介されています。PokerStarsは8月23日から7日間、TwitchとFacebookでライブ配信を予定していると案内しており、現地に行けない読者でもMain Event終盤の雰囲気を追いやすくなっています。ラスベガスの夏シリーズが閉幕したあと、欧州側の大型フェスティバルとして最初に本格化するのがこのバルセロナで、9月のWCOOPやTritonへとつながる欧州カレンダーの起点にもなります。
Scott Auldsが3年越しの雪辱でSan Diego Poker Classicを制覇
PokerNews(2026年8月10日)によると、米カリフォルニア州のJamul Casino Resortで行われた$600San Diego Poker ClassicMain Eventは、地元のScott Auldsさんが優勝し、$45,311を獲得しました。フィールドは434エントリー、賞金総額は$225,680。Auldsさんは3年前の同大会で準優勝に終わっており、今回は同会場での自身12個目のタイトル、SDPCとしては5個目の優勝という節目になりました。
ヘッドアップではAuldsさんがEdiberto Pilotinさん(メキシコ)相手に一時5対1近いチップ差をつけられる展開でしたが、序盤のダブルアップで立て直し、じわじわとチップを削りながら最終的にはエースハイのフラッシュで優勝を決めました。準優勝のPilotinさんは$30,207を獲得しています。大型ブレスレットシリーズが一段落したあとも、こうした地域フェスティバルの決着が全米各地で続いているのが8月半ばの特徴です。同じ会場で12個ものタイトルを積み上げてきたAuldsさんにとって、3年前の雪辱という物語性も含めて地域プレイヤーの層の厚さを示す一戦でした。
ABEMA POKER INVITATIONAL第3回、Ruikoの一撃がみさわを追い詰める
ABEMA TIMES(2026年8月15日)によると、8月8日に配信された『ABEMA POKER INVITATIONAL 2026』第3回で、獲得賞金13億円超のトッププロ・みさわさんが、新戦力のRuikoさんの一撃に苦しめられる場面がありました。Ruikoさんがハートとダイヤの8-8で2,000点にレイズしたのに対し、みさわさんは両スペードのA-Kで7,000点に3ベット、勝負は2人に絞られてフロップへ進みました。
結果としてみさわさんは最高峰クラスのフラッシュを完成させながらもRuikoさんの一撃に捕まり、残りスタックはわずか200点まで追い込まれた、と伝えられています。実況の田口尚平さんも「残りスタック200点という表記です」と驚きを見せ、視聴者からも大きな反響があったと報じられています。招待制の一発勝負というフォーマットならではの、1ハンドで大きく明暗が分かれる緊張感が伝わる場面でした。
5本を通して見ると、今週はライブのメインイベントシーズンからオンライン・欧州カレンダーへの切り替わりが中心的なテーマでした。GGMillion$のようにほぼ毎週結果が動くイベントを追いつつ、WSOP OnlineとEPT Barcelonaという2つの長丁場シリーズが同時に走り出したことで、次週以降のニュースも当面はこの2系統を軸に動きそうです。


